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PLASTICZOOMS『STARBOW』 GOTH-TRAD『NEW EPOCH』 People In The Box『Citizen Soul』 THE MIRRAZ『言いたいことはなくなった』 青葉市子『うたびこ』 赤い公園『透明なのか黒なのか』 your gold,my pink『TEENAGE RIOT』 camera-stylo『Coup d’Etat』 QUATTRO『4』 Curly Giraffe『FLEHMEN』 Ryo Hamamoto & The Wetland『Ryo Hamamoto & The Wetland』 YOLZ IN THE SKY『DESINTEGRATION』 folk squat『folk squat』 モーモールルギャバン『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』 Qomolangma Tomato『カジツ』 特に際立った作品を挙げるとすれば、まずはチョモの『カジツ』。これは昨年アナログフィッシュに感じた印象に近いというか、元々好きなバンドが体制を整えて発表したアルバムが、時代のど真ん中を射抜く力強い作品だったという喜びが大きかった。「IDLEWILDの『the remote part』と、キウイロールの『その青写真』と、shing02の『400』という不思議なトライアングルの中心に位置する」なんて、僕としては最大限の褒め言葉を贈ります。Ryo Hamamoto & The Wetlandのセルフ・タイトル作も非常に良質。同じく3月にジェームス・イハがひっさびさの新作を発表しましたが、ギタリストという立ち位置や、その決して派手ではないけどじわじわと染み入る感じは近いなと。イハの『Let It Come Down』と同じ年に最高のソロ・アルバムを発表していたバーナード・バトラーと合わせ、ギタリスト界の日米英3大ニール・ヤングだと思います。あとはゴルピンの『TEENAGE RIOT』。今もまだ成長の途上にあるバンドだとは思いますが、これまでの集大成と呼ぶべき素晴らしい内容だったと思います。取材や原稿を書く機会も多く、単純に聴いた回数は一番多い作品かも。 全体的な傾向で言うと、まず「kings以降」とでも言うべき洋楽志向のアーティスト・作品でよいものが多かったと思います。昨年の「kings」後、the telephonesとTHE BAWDIESが大バコでのワンマンを成功させた一方、TBAが活動を終了し(残念!)、PILLS EMPIREは新体制を発表と、いわゆる「リヴァイヴァル・ブーム」からの流れが一段落した印象。そんな中、こちらも新体制のQUATTROが出した『4』が素晴らしく、特にポップス寄りの作風が、フィル・スペクター、モータウン、ビーチボーイズといった名前の飛び交う昨今の国内外のシーンを象徴していたように思います。これは4月にTurntable FilmsとTHE CiGAVETTESの新作が出るとよりはっきりすると思うんだけど、例えばTHE MIRRAZとかゴルピンの新作もそっち寄りな部分があったし、以前からそういうことをやってきたCurly Giraffeの新作は、時代が追いついたような印象がありました。『FLEHMEN』にはチルウェイヴ風の曲もありましたが、シンセ・ポップでいうとPLASTICZOOMSの新作はよかった。あとサウンドはKLAXONS~LATE OF THE PIERみたいでわりとスタイリッシュなんだけど、ノリの猥雑さが完全に関西なキュウソネコカミなんかは存在として新しいなと思いました。 あとは新しいガールズ・バンドの台頭も目立ったように思います。東京事変とGO!GO!7188が解散した一方で、新体制チャットモンチーや後藤まり子が活動を活発化させるなど、色々と動きがあった中、早くも「ねごと以降」というようなバンドが続々登場。赤い公園を筆頭に、虚弱。やtricot(リリースはこれから)らがピックアップされつつあります。00年代における日本のロックがポストロックやハードコアの文脈で複雑化し、いわゆる「ガラパゴス化」していったことを自然と吸収している彼女たちは、若くして高い演奏力を持ったバンドばかり。中でも、クラシック的な要素が楽曲の構築感に表れている赤い公園の存在はかなり面白いと思います。曲作りの中心がギターっていうのもこの辺のバンドの特徴だったりしますね。シンガーソングライターでも、『小さなリンジー』が全国発売された田中茉裕をはじめ、青葉市子やmmmなどのリリースがあって充実してました。PredawnもRayonsやQUATTROの作品に参加するなど存在感を見せていたので、後半に作品が聴けるといいな。 東京のオルタナ・シーンは『TOKYO NEW WAVE 2010』以降とも言うべき、ヤーチャイカ、ミツメ、はこモーフ、これからリリースのあるOTOTOI GROUPなどが育ってきて、これまたいい感じ。あとキャリア組では中村一義とTHA BLUE HERBの活動再開にドキドキ。中村君は12月に予定されている武道館に向けてどう動くか楽しみだし、TBHは5月に予定されている新作が非常に楽しみ。4月に入れば前述のTurntable FilmsやTHE CiGAVETTESに加え、ソカバン渾身のセルフ・タイトル作も登場と、充実のラインナップが続きます。さてさて、誰が今年の顔となるのやら。 ![]() 毎年恒例の企画です。UKとUSの主要メディアが年末に発表したベスト・アルバムを数値化して、トータルでのベストや、国ごとの傾向を探ろうというものです。いつも言ってることですが、メディアのチョイスの時点でバイアスがかかっているので、別にこれが正解とかではないです。ただ、細分化が叫ばれる中でも、それをまとめてみればちゃんと一本の線が見えるということを証明すべくやってるようなところがあります(あと、自分の復習)。今年も、はっきりと2011年の顔が浮かび上がりました。というわけで、まずは各メディアのベスト10をどうぞ! NME(UK) 1 PJ Harvey – Let England Shake 2 Metronomy – The English Riviera 3 The Horrors – Skying 4 Wild Beasts – Smother 5 Kurt Vile – Smoke Ring For My Halo 6 Arctic Monkeys – Suck It And See 7 St. Vincent - Strange Mercy 8 Katy B – On A Mission 9 tUnE-YarDs – w h o k i l l 10 WU LYF – Go Tell Fire To The Mountain Q Magazine(UK) 1 Florence & The Machine – Ceremonials 2 PJ Harvey – Let England Shake 3 Adele – 21 4 Bon Iver – Bon Iver 5 Coldplay – Mylo Xyloto 6 Jay-Z & Kanye West – Watch The Throne 7 Arctic Monkeys – Suck It And See 8 St. Vincent – Strange Mercy 9 WU LYF – Go Tell Fire To The Mountain 10 Elbow – Build A Rocket Boys UNCUT(UK) 1 PJ Harvey – Let England Shake 2 Gillian Welch – The Harrow & The Harvest 3 Metronomy – The English Riviera 4 White Denim – D 5 Josh T. Pearson – Last Of The Country Gentlemen 6 The Horrors – Skying 7 Radiohead – The King Of Limbs 8 Wild Beasts – Smother 9 Bon Iver – Bon Iver 10 The War On Drugs – Slave Ambient MOJO(UK) 1 PJ Harvey – Let England Shake 2 The Horrors – Skying 3 Fleet Foxes – Helplessness Blues 4 Jonathan Wilson – Gentle Spirit 5 Kate Bush – 50 Words For Snow 6 White Denim – D 7 Josh T Pearson – Last Of The Country Gentlemen 8 Anna Calvi – Anna Calvi 9 Tom Waits – Bad As Me 10 Wild Beasts – Smother Rolling Stone(US) 1 Adele – 21 2 Jay-Z & Kanye West – Watch The Throne 3 Paul Simon – So Beautiful Or So What 4 Fleet Foxes – Helplessness Blues 5 Radiohead – The King Of Limbs 6 Lady Gaga – Born This Way 7 The Decemberists – The King Is Dead 8 Wilco – The Whole Love 9 Wild Flag – Wild Flag 10 Robbie Robertson – How To Become Clairvoyant SPIN(US) 1 Fucked Up – David Comes To Life 2 PJ Harvey – Let England Shake 3 EMA – Past Life Martyred Saints 4 Kurt Vile – Smoke Ring For My Halo 5 Girls – Father, Son, Holy Ghost 6 Danny Brown – XXX 7 The Rapture – In The Grace Of Your Love 8 G-Side – The One…Cohesive 9 Wild Flag – Wild Flag 10 Lykke Li – Wounded Rhymes Billboard(US) 1 Adele – 21 2 Bon Iver – Bon Iver 3 Jay-Z & Kanye West – Watch The Throne 4 Frank Ocean – Nostalgia,Ultra 5 Drake – Take Care 6 Fucked Up – David Comes To Life 7 The Weeknd – House Of Balloons 8 Florence & The Machine – Ceremonials 9 James Blake – James Blake 10 The Joy Formidable – The Big Roar Pitchfork(US) 1 Bon Iver – Bon Iver 2 Destroyer – Kaputt 3 M83 – Hurry Up, We’re Dreaming 4 PJ Harvey – Let England Shake 5 Girls – Father, Son, Holy Ghost 6 Oneohtrix Point Never – Replica 7 tUnE-yArDs – w h o k i l l 8 Drake – Take Care 9 Real Estate – Days 10 The Weeknd – House Of Balloons そして、各メディアのベスト10に1位10点~10位1点で点数をつけた総合ランキングがこちら!*( )の中はランクインしている媒体数 1 PJ HARVEY 55(6) 2 BON IVER 28(4) ADELE 28(3) 4 JAY-Z & KANYE WEST 22(3) THE HORRORS 22(3) 6 METRONOMY 17(2) 7 FLEET FOXES 15(2) FUCKED UP 15(2) 9 KURT VILE 13(2) FLORENCE + THE MACHINE 13(2) というわけで、2011年の顔は1000万枚セールスのADELE…ではなくて、2位にダブルスコアをつけたPJ HARVEY!UKでは圧勝、USでも確実に支持を集めました。すでに『LET ENGLAND SHAKE』は、『Stories from the City, Stories from the Sea』以来10年ぶりにマーキュリー・プライズを受賞し、PJ HARVEYはマーキュリー・プライズを2度獲得した初のアーティストとなりました。それにしてもグラミー組として貫録の2位ランクインを果たしているADELEとBON IVERにダブルスコアとは驚き。「アデルよりも、フローレンスよりも、やっぱポーリーだぜ!」っていうのは世代的にも嬉しいです。 国別の状況を見ると、UKで圧倒的な人気なのがTHE HORRORSとMETRONOMY、USで人気なのがFUCKED UP(カナダだけど)という感じですね。バンドはいまだにUSに押されてる印象の強いUKですが、この2つにBOMBAY BICYCLE CLUBあたりも加えて、インテリジェンスのあるバンドがしっかり評価を受けていることを考えると、決して悪い状況ではないのかなと思ったりもします。 聴き逃しがあれば、ぜひチェックしてみてください! ![]() 1 アナログフィッシュ / 荒野 / On the Wild Side 2 踊ってばかりの国 / 世界が見たい 3 bonobos / ULTRA 4 andymori / 革命 5 salyu×salyu / s(o)un(d)beams 6 SEBASTIAN X / FUTURES 7 SuiseiNoboAz / THE(OVERUSED)END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH 8 cero / WORLD RECORD 9 オオルタイチ / Cosmic Coco, Singing for a Billion Imu’s Hearty Pi 10 砂原良徳 / liminal 11 The SALOVERS / バンドを始めた頃 12 坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方 13 前野健太 / ファックミー 14 Czecho No Republic / Maminka 15 N’夙川ボーイズ / PLANET MAGIC 16 folk enough / DISCO TAPE 17 Alfred Beach Sandal / One Day Calypso 18 OGRE YOU ASSHOLE / homely 19 THE BRIXTON ACADEMY / Bright As Diamonds 20 VELTPUNCH / His strange fighting pose 21 LITE / For all the innocence 22 ハンバートハンバート / ニッケル・オデオン 23 BREMEN / SKIN 24 毛皮のマリーズ / THE END 25 Serph / Heartstrings 26 mito / DAWN 27 二階堂和美 / にじみ 28 埋火 / ジオラマ 29 If By Yes / Salt On Sea Glass 30 シャムキャッツ / GUM 31 the telephones / Rock Kingdom 32 sleepy.ab / Mother Goose 33 A MAD TEA PARTY / A.M.T.P.to RESIST DRUGS AND VIOLENCE 34 モーモールルギャバン / BeVeci Calopueno 35 ECCY / Flavor Of Vice 36 黒猫チェルシー / NUDE + 37 スクイズメン / エメラルドラム 38 OLDE WORLDE / THE LEMON SHARK 39 空中ループ / 空中ループ 40 Discharming Man / フォーク 41 PaperBagLunchbox / Ground Disco 42 髭 / それではみなさん良い旅を! 43 オワリカラ / イギー・ポップと讃美歌 44 YOMOYA / Yawn 45 木下美紗都 / それからの子供 46 石橋英子 / carapace 47 MONICA URANGLASS / PUXA 48 TACOBONDS / NO FICTION 49 THE CIGAVETTES / THE CIGAVETTES 50 uhnellys / to too two 次点 RADWIMPS / 絶体絶命 次点 サカナクション / DocumetaLy 次点 the HIATUS / A World Of Pandemonium 次点 ねごと / ex Negoto 次点 androp / relight 次点 Base Ball Bear / 新呼吸 次点 0.8秒と衝撃。 / 1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ。 次点 amazarashi / 千年幸福論 次点 □□□ / CD 次点 細野晴臣 / HoSoNoVa というわけで、2011年のベスト・アルバムはアナログフィッシュの『荒野 / On the Wild Side』です。<失う用意はある?それともほうっておく勇気はあるのかい>という時代を射抜いたフレーズに代表される力強いメッセージの数々、それまでの自分たちのスタイルを捨てでも新しい音楽性にトライしたチャレンジ精神、そのヒントを現行のUSインディに求めた時代性、そして素晴らしかった初の日比谷野音公演と、文句なしだったと思います。個人的に昔から大好きなバンドで、これまでもずっといい作品を作り続けているバンドなので、「『荒野 / On the Wild Side』がバンド史上一番のアルバムか?」と言われれば、そうではないのかもしれません。しかし、斉藤さんの復帰によって改めてバンドに対する意識を高め、これまでオブラートに包んでいた表現にダイレクトさが出始めていたバンドの状況と、2011年という年の社会状況が期せずしてリンクしたということが、やはりこのアルバムの特別さを物語っているように思うのです。andymoriや前野さんとの邂逅も嬉しい1年でした。 震災と音楽シーンとの関係、リヴァイヴァル・ブームから頭角を現したバンドたちがひとつのピークを刻み、近年好調のUSインディからの影響が本格的に浸透したこと、『TOKYO NEW WAVE 2010』以降の各バンドの躍進や、「七針」「roji」などのキーワードから見える東京インディ・シーンの新しいコミュニティといった主だったトピックに関しては、現在発売中の「indies issue vol.60」の、小山守さんと高橋美穂さんとの対談の中で話をしているので、読んでいただけると嬉しいです。 2012年で楽しみなのは、とりあえずTurntable FilmsとThe SALOVERS!もちろん、まだ見ぬ新たな才能に出会うのも楽しみです。みなさま、今年もよろしくお願いいたします(遅)。 ![]() ![]() 1 R.E.M. / COLLAPSE INTO NOW 2 THE STREETS / COMPUTERS AND BLUES 3 FLEET FOXES / HELPLESSNESS BLUES 4 BOMBAY BICYCLE CLUB / A DIFFERENT KIND OF FIX 5 BON IVER / BON IVER 6 WILCO / THE WHOLE LOVE 7 THE HORRORS / SKYING 8 GOMEZ / WHATEVER’S ON YOUR MIND 9 THE RAPTURE / IN THE GRACE OF YOUR LOVE 10 RADIOHEAD / THE KING OF LIMBS 11 JAMES BLAKE / JAMES BLAKE 12 TAHITI80 / THE PAST, THE PRESENT & THE POSSIBLE 13 RODDY WOOMBLE / THE IMPOSSIBLE SONG & OTHER SONGS 14 BEIRUT / THE RIP TIDE 15 ARCTIC MONKEYS / SUCK IT AND SEE 16 DEERHOOF / DEERHOOF VS. EVIL 17 M83 / HURRY UP, WE’RE DREAMING 18 WILD BEASTS / SMOTHER 19 FLORENCE + THE MACHINE / CEREMONIALS 20 OWEN / GHOST TOWN 21 GANG GANG DANCE / EYE CONTACT 22 STEPHEN MALKMUS & THE JICKS / MIRROR TRAFFIC 23 THURSTON MOORE / DEMOLISHED THOUGHTS 24 MY MORNING JACKET / CIRCUITAL 25 BATTLES / GLOSS DROP 26 PANDA BEAR / TOMBOY 27 ALEX TURNER / SUBMARINE 28 THE STROKES / ANGLES 29 EMA / PAST LIFE MARTYRED SAINTS 30 MOONFACE / ORGAN MUSIC NOT VIBRAPHONE LIKE I’D HOPED 迷った挙句、共に最後の作品となった米英の両雄を、これまでの功績を讃える意味も込めて1位、2位にしました。今年もいい作品はたくさんありましたが、いいメロディはちょっと少なかった気がします。これは趣味性の高いランキングなので、洋楽に関しての客観的な話は追って。
1 andymori / パーティーは終わった
2 The SALOVERS / SAD GIRL 3 AFRICAEMO / Night Man 4 ふくろうず / 心震わせて 5 シャムキャッツ / 渚 6 ハンバートハンバート / 浪人生活 7 YOMOYA / 体温 8 SEBASTIAN X / 愛の跡地 9 dry as dust / みらい 10 TACOBONDS / BPM4 11 SuiseiNoboAz / Ask For Tiger 12 前野健太 / ファックミー(with 石橋英子) 13 坂本慎太郎 / 何かが違う 14 アナログフィッシュ / 風の中さ 15 くるり / 奇跡
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