音楽ライター・金子厚武のブログ
by ashadeofshyness


2014年の現状①若手四つ打ちバンドの本格的台頭

KANA-BOONのブレイクをひとつの契機に、KEYTALK、ゲスの極み乙女。、キュウソネコカミなど、四つ打ちを主体とした楽曲によってフェスやイベントなどで爆発的な盛り上がりを見せるバンドたちが、昨年から今年にかけて次々とメジャーデビュー。彼らはポップであることを厭わない世代であり、どのバンドもキャッチーなサビのメロディーを持ち合わせていることも特徴。その効果もあってか、オリコンチャートでもしっかりと結果を残している。

KANA-BOON『結晶星』(シングル) 8位
KANA-BOON『フルドライブ』(シングル) 6位
KEYTALK『パラレル』(シングル) 10位
KEYTALK『OVERTONE』(アルバム) 13位
ゲスの極み乙女。『みんなノーマル』(ミニアルバム) 11位
キュウソネコカミ『チェンジザワールド』(ミニアルバム) 15位





パラレルつながり!

ボカロP出身のowaka率いるヒトリエや、クラムボンのミトがプロデュースを担当したテスラは泣かない。など、更なる有望株もメジャーデビューを果たしているが、ブームとしての見え方は、おそらく今年の夏フェスがひとつのピークになるだろう。すでに、ゲスの極み乙女。はBPMを落としてJ-POP路線に舵を切っているし、KANA-BOONのセカンド、ゲスとキュウソのメジャーファーストアルバムが出揃う頃には、それぞれの方向性がより明確になるはず。

一方、この四つ打ちブームの礎を築いたthe telephonesやavengers in sci-fiらは、より音楽的に進化した力作を発表して、確かな存在感を発揮。そして、歌ものの四つ打ちにも目配せしつつ、「西荻パンク発アキバカルチャー行」な独自のミクスチャーをしっかりと刻み付けたWiennesのメジャーファースト『DIAMOND』は、時代性と独自性を兼ね備えた傑作として評価されるべきだと思う。





上二つのビデオのスタイリッシュさに比べ、下二つのひどさ 笑。

ちなみに、つい先日ひさびさにアジカンの“君という花”を生で聴いたのですが、いやー、遅かった 笑。もちろん、すごくのりやすかったし、つまりは今の若手バンドの四つ打ちがいかに高速化したかってことなわけだけど、自分の体ももう速いのに慣れちゃったんだなあと、改めて思わされたわけです。この10年の変化(“君という花”は2003年作)というのは、まさにインターネットにおけるISDNから光回線への変化のようで、それによって手に入れたものもたくさんあるけど、失ったものもいろいろあるんだろうなあなんて、考えてしまいました。


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by ashadeofshyness | 2014-07-07 23:04 | YEAR IN MUSIC
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