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音楽ライター・金子厚武のブログ
by ashadeofshyness


B’z夏フェス2017セットリスト予想10曲+大穴5曲

デビュー30周年を翌年に控えた今年、B’z2009年の『SUMMERSONIC』以来、ひさびさに野外のロックフェスに出演します。しかも、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』と『RISING SUN ROCK FESTIVAL』ということで、日本のバンドのみの野外フェスは初出演。そこで、7月から始まったプレビュー的な意味合いの全国ツアー『In Your Town』のセットリストを参考にしつつ、当日のセットリストを予想してみようと思います。ネタ込みですので、お気軽にお読みください。

*『In You Town』のネタバレを含みます!




声明

今年6月にリリースされた通算53枚目となる最新シングル。〈この度私は変わります〉という歌詞が、初めて日本のバンドのみの野外フェスに参加する今年のB’zからの文字通り「声明」となっています。『In Your Town』では一曲目に演奏されていて、インパクトのあるドラムのフレーズから始まり、すぐにクラップが起こるという、ライブのオープニングの絵が容易に想像できますね。オルガンとサビ終わりのキメが“MOVE”を連想させたりもしますが、〈なんてことはないよね何事も 楽しい者勝ち 動けや MOVE ON MOVE ON NOW〉の精神で、新たなチャレンジも成功させることでしょう。



StillAlive

“声明”とともに、最新シングルの表題曲(両A面)で、『In Your Town』ではアンコールラストに演奏。“ultra soul”がB’zの楽曲の中で最も知名度の高い一曲となり、またフェスにおいて「踊れる」という概念が重要な今(その定義はここでは割愛しますが)、こういったダンスビートの曲は今のB’zのひとつの核と言えます(“フキアレナサイ”とかもそうですね)。キムタク主演のドラマ『A LIFE』の主題歌ということで、同じくキムタク主演だった『Beautiful Life』の主題歌“今夜月の見える丘に”も聴きたいところですが、今回はナシだろうなあ。



ultra soul

2001年にリリースされた31枚目のシングルで、現在B’zの楽曲の中で最も知名度の高い一曲なので、これをやらないはずがありません。『In Your Town』でも本編ラストに演奏されています。HR/HMへの愛情を核に持つB’zの代表曲が4つ打ちの“ultra soul”なのはやや違和感があったりもするのですが、もともと松本さんがTM NETWORKのサポートを務め、初期はTM譲りのダンサブルな曲も多かったこと思えば、これも当然の帰結と言っていいのかもしれません。ライブでは最後の〈ウルトラソウル!ハイ!〉を繰り返すので、覚えておきましょう。



イチブトゼンブ

2009年リリースの46枚目のシングル。山P主演の月9『ブザービート』の主題歌で、『ROCK INJAPAN』に参加する20代以下のファンにとっては、「B’zのドラマ主題歌」といえば、前述の“今夜月の見える丘に”よりも、やはりこの曲なのでしょう。〈愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに〉のとこで、人差し指を突き上げるのがポイントです。



裸足の女神

1993年リリースの13枚目のシングル。フェスと言えば一体感、一体感と言えば……やはり合唱でしょう。というわけで、B’zのレパートリーの中で随一の合唱曲であり、『In YourTown』でもプレイされているこの曲をチョイス。往年のファンとしては、同じく〈ナナナ〉のコーラスが入っている“Easy Come,Easy Go!”も捨て難いのですが、『In Your Town』では演奏されていません。B’zの夏イベントとして忘れがたい渚園の『JAP THE RIPPER』(1993)の記憶も踏まえて、やはり夏はこの曲で歌いたい。



ギリギリchop

1999年リリースの26枚目のシングル。B’zパンクの真骨頂とも言うべき一曲で、タイトルのインパクトと意味のわからなさでも未だに歴代の楽曲の中でトップクラスです。ライブアレンジではサポートメンバーの見せ場が多いのも特徴ですが、この曲のポイントは何と言っても「タオル回し」で、これもフェスの定番。ライブの後半、クライマックス近辺で演奏されるでしょう。



juice

2000年リリースの29枚目のシングルで、こちらもライブでは定番のロックナンバー。今回の『In Your Town』では後半で『名探偵コナン』絡みの曲が多く演奏されていて、それもロックフェスに来る若いリスナーを想定してのことなのかなと思ったりするのですが、そんな中に混じって演奏されている“juice”はやはり外せないかなと。もしくは、『コナン』絡みの“衝動”を『ROCK IN JAPAN』でやって、MVを札幌で撮影した“juice”を『RISING SUN ROCK FESTIVAL』でやるっていうのも熱いかも。



ONE

1999年リリースの26枚目のシングル『ギリギリchop』のセカンドビート。最低一曲はやるであろうバラード枠として。『海猿』の主題歌として知名度のある“OCEAN”あたりも捨て難いけど、今回の『In Your Town』では演奏されていないので、『コナン』枠でもあるこの曲かと。「B’zといえば、セカンドビート(カップリング)もいい曲が多い」を代表するファン人気の高い曲でもあるし。



有頂天

2015年リリースの51枚目のシングル。『In YourTown』では他にも“Liar!Liar!”、“さよなら傷だらけの日々よ”、“GO FOR IT,BABY”、あるいは途中からアンコールに加わった“さまよえる蒼い弾丸”などが演奏されていて、どれが演奏されてもおかしくはないと思うのですが、ここは比較的新しい楽曲である“有頂天”をチョイス。ライブ映えは間違いなしの一曲ですからね。



太陽のKomachi Angel

1990年リリースの5枚目のシングル。『In YourTown』では演奏されていないものの、B’zの夏曲として真っ先に名前が挙がるのがこの曲なので、希望的観測も含めてチョイス。手拍子やコール&レスポンスなど、フェス受けバッチリなのはもちろん、現在実写版の映画が公開中の『銀魂』でお妙さんがこの曲を熱唱するシーンがあるらしく(あんまり詳しく知らない)、若いオーディエンスの知名度もありそうなので、ぜひやってほしい。



ここからは「まずやんないだろうけど、やったら最高だなあ」という大穴5曲。


恋心 (KOI-GOKORO)

1992年リリースの11枚目のシングル『ZERO』のセカンドビート。この曲も「B’zといえばセカンドビート」を代表する人気曲ですが、その一番の理由は何と言っても「振り付けがある」ということ。昨今の音楽業界では「一緒に踊れること」が大きなヒットの要件になっていて、それが真価を発揮するのがフェスの現場。近年それを代表するヒット曲と言えば、星野源の“恋”なわけですが……そう、元祖「恋ダンス」は、B’zの“恋心(KOI-GOKORO)”なのです(これが言いたかった)。



いつかのメリークリスマス

1992年リリースのミニアルバム『FRIENDS』に収録。知名度という意味では、“ultra soul”にも引けを取らない、B’zの中でも一、二を争う人気曲と言っていいでしょう。なので、やったら盛り上がるのは間違いないのですが、季節的にどう考えてもやりません。



#1090 Thousand Dreams

1992年に発表された松本孝弘の2枚目のソロシングル。言わずと知れた、『MUSIC STATION』のオープニング曲です。まず最初に松本さんを含むバンドメンバーが登場して、この曲からスタートし、稲葉さんが階段から登場したらそれだけで勝負ありですが……ありえません。



Brotherhood

1999年に発表された10枚目のオリジナルアルバム『Brotherhood』のタイトルトラック。ライブにおける永遠の定番曲のひとつ。フェスで〈うぃ~~~る、び~~~~〉を聴きたいなあと思うけど、まあ、年末からの『LIVE-GYM』までお預けですかね。



RUN

1992年に発表された6枚目のオリジナルアルバム『RUN』のタイトルトラック。こちらもライブにおける永遠の定番曲。これも『LIVE-GYM』まで持ち越しでしょう。なかなかないよ、どの瞬間も!



by ashadeofshyness | 2017-08-05 10:08 | コラム
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