音楽ライター・金子厚武のブログ
by ashadeofshyness
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カテゴリ:YEAR IN MUSIC( 44 )

ALBUM OF THE YEAR 2013<DOMESTIC>31-40

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40 geek sleep sheep / Nightporter
LAMAや現在のART-SCHOOLなど、90年代後半のヒーローたちの再編が行われ、まさかこんな3ピースが生まれるとは。そして、モーサムよりも、ソロよりも、ツインボーカルによって百々のロマンチックな側面がピックアップされた結果、どこかスーパーカーすら連想させる作品になるとは。

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39 Fla$hBackS / Fl$8ks
全員がMCでありトラックメイカーというフレッシュな若き才能であるだけではなく、ヒップホップシーンの「あまちゃん」ことjjjの存在も話題となった3人組によるファーストインパクト。こうゆう偶然は、案外甘く見ない方がいい。

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38 taffy / Lixiviate
NMEをはじめとしたイギリスの主要メディアが絶賛し、逆輸入された4人組。何度目かのブリットポップ・リバイバルというよりは、00年前後の下北沢ギターロック・リバイバルの機運を感じる。

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37 相対性理論 / TOWN AGE
女子バンドもアイドルもボカロも全部含めて、今の日本の音楽シーンの基盤はこのバンドによって築かれたといっても決して過言ではない。新体制による一作目は、ソロも含めたこれまでの経験を注ぎ込み、後進バンドとの違いをはっきりと示してみせた。

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36 plenty / this
オルタナ感のあるロック・バンドだったのはすでに昔の話、あくまで演奏は曲に寄り添い、何より歌と言葉を聴かせることで、彼らはどこにもないポジションを築きつつある。ストリングスを配したリアレンジ集も発表し、世武裕子を迎えるなどの新展開も。

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35 Veni Vidi Vicious / T.I.N.T.L.A
ミイラズやチェコといった同胞がメジャーへと進出していく中、自主レーベルからそっと発表されたひさびさの新作には、ラジカルなソングライターとしてのジュリアン・カサブランカスに呼応する日本屈指のロックンローラー、入江良介の魅力があふれている。そう、今こそがTime For Heroesさ。

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34 Seiho / Abstraktsex
まずは何と言ってもアンセム化した“I Feel Rave”の甘美でエモーショナルな衝撃。また、Day Tripper Recordsを主宰し、デジタルとフィジカルを巧みに使い分けるその手腕は、tofubeatsと並んで関西の顔に相応しいものだった。

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33 Mop of Head / Breaking Out Basis
結局は、異端者だけが生き残る。ロックやジャズが混在するポストロック勢も、歪んだシンセベースと四つ打ちで盛り上がったエレクトロ勢も、時間とともに衰退していく中、そのすべてを両手に掴んだまま駆け抜けてきた稀有なインスト・バンドは、ここにそのベーシックを刻み付けた。

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32 Babi / Botanical
生粋のDIY系女子であり、また素晴らしい作編曲能力を持ったチェンバーポップ女子?でもある彼女の存在は、女性シンガーソングライターが盛り上がった2013年の中でも、ひときわ特別な存在感を放っていた。

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31 ヤーチャイカ / ふぁるすふろむあばゔ
THE YELLOW MONKEY(もしくはB'z)の系譜を受け継ぐ歌謡ハードロックをバックボーンとしながらも、決してJ-ROCKにはならず、プログレッシヴで、サイケデリックで、純粋にロックバンドとしてかっこいいバンド。こうゆうバンドこそ売れてほしいんだよなあ。
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by ashadeofshyness | 2014-01-05 18:43 | YEAR IN MUSIC

ALBUM OF THE YEAR 2013<DOMESTIC>41-50

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50 The Acid House. / The Acid House.
配信のみで発表された踊ってばかりの国の下津光史による全編英語詞のソロプロジェクト。言葉を重視しない分のリラックスした作風が、彼のソングライターとしての、シンガーとしての魅力を改めて浮き彫りにしている。

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49 テスラは泣かない。 / Anderson
MO'SOME TONEBENDERのオルタナ感とサイケデリア、THE JERRY LEE PHANTOMのリフレインとダンスビートを兼ね備えた鹿児島の雄。2014年は共にメジャーデビューするゲスの極み乙女。と共に形骸化した「ダンスロック」をひっくり返してほしい。

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48 nhhmbase / 3 1/2
5年ぶりの新作が遂にお目見え。バンドは新体制となるも、最終的には首謀者のマモルが一人で作り上げた渾身の一枚。匠の技によって骨組みのみで構築された、ポップ曼荼羅の設計図。

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47 うみのて / IN RAINBOW TOKYO
『KID A』で911後の世界を予言したトム・ヨークに対し、うるう年生まれのササ・ヨークはこのアルバムで「笑っていいとも」の終了を予言した。言いたいことはどちらも、「もはや平和ではない」。躁ですね。

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46 カメラ=万年筆 / bamboo boat
濃厚な前作からは一転、近しい仲間と共に作られた軽快な一枚。年末には佐藤優介がスカートの澤部と共にカーネーション・トリビュートを企画するなど、一年を通して昭和音大勢の動向が気になる一年だった。

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45 Alfred Beach Sandal / Dead Montano
今もブルックリンと東京のインディ・シーンが呼応し合い、裾野が広がり続けていることを示しているかのような、エキゾポップの良盤。リズミカルな歌の節回しは、RADWIMPSとか好きな人にも十分受ける気がする。

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44 椎名もた / アルターワー・セツナポップ
サカナクションと宇多田ヒカルを愛する未だ十代のボカロネイティブによる成長痛の一枚。さよならだけが答えじゃない。切なくもさわやかな後味。

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43 DALLJUB STEP CLUB / DAL ST
自らライブハウスにサウンドシステムを持ち込み、ジュークやダブステップを生演奏する新進気鋭の低音バンド。Alaska Jamの森心言が加入し、2014年はさらなるブレイクに期待。

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42 Serph / el esperanka
女性シンガーとのユニット、N-qiaとしてのリリースもあった孤高の電子音楽家は、いよいよユートピアから地上へと降臨し、力強い希望を鳴らしてみせた。1/11にリキッドルームで行われる初ライブは、果たしてどんなものになるだろうか?

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41 THE NOVEMBERS / zeitgeist
UK PROJECTを離れ、自主レーベルMERZからのリリース。downyの青木ロビンを迎えての、脱ロック・バンド化した音楽的熟成を踏まえ、作り手にも聴き手にも主体性の意味を突きつける、真摯なバンドによる野心作だ。
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by ashadeofshyness | 2014-01-05 17:31 | YEAR IN MUSIC

Sound of 2013<EXCEPT TOKYO>

Orland - NAGOYA



ミラーマン - OSAKA



PURPLE - KYOTO



BERSEKER CHILDREN CLUB - KOBE



テスラは泣かない。 - KAGOSHIMA


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by ashadeofshyness | 2013-02-17 22:56 | YEAR IN MUSIC

Sound of 2013<TOKYO>

Klan Aileen



ROTH BART BARON



H Mountains



DALLJUB STEP CLUB



banvox


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by ashadeofshyness | 2013-02-16 01:14 | YEAR IN MUSIC

ALBUM OF THE YEAR 2012<DOMESTIC> 総括

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1 くるり / 坩堝の電圧
2 きのこ帝国 / 渦になる
3 cero / My Lost City
4 People In The Box / Ave Materia
5 トクマルシューゴ / In Focus?
6 Qomolangma Tomato / カジツ
7 Turntable Films / Yellow Yesterday
8 曽我部恵一BAND / 曽我部恵一BAND
9 The SALOVERS / 珍文完聞 -Chin Bung Kan Bung-
10 赤い公園 / ランドリーで漂白を
11 Klan Aileen / Astroride
12 シャムキャッツ / たからじま
13 Llama / インデペンデンス
14 andymori / 光
15 OGRE YOU ASSHOLE / 100年後
16 ハイスイノナサ / 動物の身体
17 田我流 / B級映画のように2
18 Ryo Hamamoto & The Wetland / Ryo Hamamoto & The Wetland
19 your gold,my pink / TEENAGE RIOT
20 カメラ=万年筆 / Coup D’etat
21 LAMA / Modanica
22 EVISBEATS / ひとつになるとき
23 チャットモンチー / 変身
24 group_inou / DAY
25 QUATTRO / 4
26 ZAZEN BOYS / すとーりーず
27 昆虫キッズ / こおったゆめをとかすように
28 踊ってばかりの国 / FLOWER
29 PLASTICZOOMS / STARBOW
30 中村一義 / 対音楽
31 七尾旅人 / リトルメロディ
32 Galileo Galilei / PORTAL
33 ART-SCHOOL / BABY ACID BABY
34 uminecosounds / uminecosounds
35 百々和宏 / 窓
36 Czecho No Republic / DINOSAUR
37 世武裕子 / アデュー世界戦争
38 THE NOVEMBERS / GIFT
39 OTOTOI GROUP / WE ARE
40 GOTH-TRAD / New Epoch
41 MO’SOME TONEBENDER / Strange Utopia Crazy Kitchen
42 THE CIGAVETTES / We Rolled Again
43 KETTLES / Here!
44 THA BLUE HERB / TOTAL
45 石橋英子 / Imitation Of Life
46 Wienners / UTOPIA
47 テスラは泣かない。 / High noble march
48 XINLISUPREME / 4 Bombs
49 永野亮 / はじめよう
50 禁断の多数決 / はじめにアイがあった
次点 THE MIRRAZ / 言いたいことはなくなった
次点 米津玄師 / diorama
次点 クリープハイプ / 死ぬまで一生愛されてると思ってたよ
次点 ASIAN KUNG-FU GENERATION / ランドマーク
次点 androp / one and zero
次点 plenty / plenty
次点 モーモールルギャバン / 僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ
次点 ドレスコーズ / the dresscodes
次点 ミツメ / eye
次点 fresh! / WHAT ARE YOU DOING IN THIS CONFUSION?

というわけで、僕の2012年ベスト・アルバムは、くるりの『坩堝の電圧』でした。2011年のベストにアナログフィッシュの『荒野 / On the Wild Side』を選んだ時点で、「2012年は若いミュージシャンを一位にしたいなー」となんとなく思ってたんだけど、結局またキャリアのある人を一位にしちゃいました。いや、きのこ帝国もceroも十分一位に値したとは思うんだけど…てか、2012年は例年以上に力作の多い一年だったなと、並べてみて思いますね。やはり2011年という年を経て作られた、想いのこもった作品が多かったことの表れなんでしょう。年末から年始にかけてはいろんなところで、「アイドルが盛り上がって、バンドはダメだった」みたいなことを言ったり書いたりしたけど、それはまあオードリー的なやつで、「ホントに思ってたら、こんなにバンドのこと言ったり書いたりしてねえよ、エヘヘ」ってことで、別にアイドルとバンドを分けて考えることはないし、それぞれ楽しめばいいんだと思います。ただまあ、自分はバンドで育ってきたし、どっちに惹かれることが多いかって言ったらやっぱりバンドなんだよねっていう、それだけのことなんですよね。

で、改めて『坩堝の電圧』。吉田省念とファンファンを新メンバーに迎えての初作で、フレッシュなエネルギーに満ち溢れた全19曲。まあ、19曲も入ってるだけに曲調はいつも以上にバラバラで、てか、くるりのアルバムって「アルバムとしてのまとまり」みたいのはいつもそんなによくはないから、今作も「誰もが大好きなアルバム」ではないのかもしれません。ただ、文字通りのアンセムだった先行シングルの“everybody feels the same”と、初めて過去を振り返りながら、改めて「進め」と歌う“glory days”の2曲が軸にあって、あとはアルバム全体がフツフツと坩堝ってるのがこのアルバムの魅力なんだと思います。音楽的なチャレンジという意味ではひとつの頂点を極めた『ワルツを踊れ』以降、『魂のゆくえ』も『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』も、もちろんいいアルバムだったと思うけど、「ちょっと地味だなー」とか「降りちゃった感じするなー」という印象も否めなかっただけに、「帰還!」なイメージも強い今回のアルバムは、やっぱりちゃんと評価しておきたかったのです。

あと、震災・原発事故以降の状況に対する言及も多い作品で、これまでも常に体現し続けてきたローカルの重要性も改めて浮き彫りにした、いわば「社会の鏡としてのポップミュージック」の色が濃かったことも僕の中では重要な要素でした。てか、これが一番だったりもするかも。もちろん、今年リリースされた作品の全てに、何らかの形で震災の影響が含まれてるとは思うけど、ceroだったり、チョモだったり、ソカバンだったり、ある程度明確に、でも直接的過ぎず、あくまでポップミュージックとして自らの立場を打ち出した作品にはやっぱり強く惹かれるものがありました。で、その中でもくるりのやり方はやっぱ抜群なんだよなあ。「東電」や「相馬」といった言葉を使いながらも、それが変に強調されず、ちゃんと音楽として溶け込んでる。そういうのがいいなあと思う。

あと、もうひとつくるりを選んだ理由として、「音楽を聴く上での世代的な指針としてのくるり」っていうのを再確認したってこともあります。2012年は『SNOOZER』で言うところの「98年世代」が再起した年でもあって、中村一義は10年ぶりにソロ名義のアルバムを発表したし、向井秀徳率いるZAZEN BOYSはキャリア最長のブランクとなる4年ぶりの新作をリリースしたし、ナカコーとミキちゃんのLAMAにしても、前作はまだミキちゃんのソロ・プロジェクトの発展形っていう色が強かったから、2012年に出したセカンドこそがバンドとしてのホントの始まりだったと思うんですよね。で、今僕が「好きだなー」と思う若手のミュージシャンには、やっぱり彼らの要素をどっかしらに感じるんです。それは直接的に影響を受けてる場合もあれば、「98年世代」の色が日本の音楽シーンにすでに浸透していて、間接的に吸収してる場合もあり。なんにしろ、andymoriも、Turntable Filmsも、踊ってばかりの国も、きのこ帝国も、The SALOVERSも、やっぱり彼らなしには生まれてないと思うんですよね。

音楽には僕が生まれる以前から長い長い歴史があって、その流れを踏まえて今を見つめることはめちゃめちゃ大事なことだけど、じゃあ必ずしも50年代や60年代を基点にしないといけないかっていうと、そういうことでもないはず。やっぱり、その世代ならではの視点っていうのがあって、そこから今を見たり、さかのぼったりすることが大事で、その中心軸として、僕の中ではくるりの存在がめちゃめちゃ大きいなっていうのを再確認したんです。年末に行われた武道館での15周年記念公演でくるりの岸田さんと佐藤さん、サニーデイ、BASE BALL BEARと共演した中村一義さんに取材をさせてもらったときに、「中村さんにとってくるりってどんな存在ですか?」って聞いたら、「〈あの世代のバンド・メンバー〉って感じ。(くるりの)“ロックンロール”とか聴いてると、〈誰がどの曲書いたんだっけ?〉って、わかんなくなっちゃう」って答えてくれて、すごくジーンときたっていうのも、「世代」っていうのを改めて考えさせられた経験として大きかったかなあ。うーん、なんか書いてることが全然まとまってない気がするけど、まあ、自分のブログなんで許してください。とにかく、そんなことを思ったんです。年取ったってことでしょうか。

くるりの話題を離れて、総括的なことをちょっとだけ書くと、2012年の取材はとにかく「光と影(闇)」って話をすることが多かった。震災以降の空気の中で聴く人にとっての「光」となるような作品を作りたいってことだったり、一方で「光と影(闇)」っていうのは分けて考えることはできないんだってことだったり。特に後者の話をすることが多くて、要はインターネットによって今まで知らなかったことを知ることができるようになって、さらには震災・原発事故で今まで目を背けてきたことも見つめざるを得なくなったと、そんな中で、今はむしろ「光」より「影(闇)」を見つめる方が大事で、それが結果的には「光」につながるんじゃないかっていうような話をよくしました。具体的なアーティストで言えば、「影(闇)」の存在を十分理解しながらも、「光」という1テーマでアルバムを作り上げたandymoriの瞬発力の高さはやっぱりすごいなと思ったし、一方の「影(闇)」の話だと、「光は視界の中でしかないけど、闇は目をつぶったときに頭の中に現れるもので、それって無限に広がってるから、そっちに可能性を感じる」っていうピープルの波多野くんの言葉が名言だなーと思いました。もちろん、こういう話ってずっと前から議論されてる話ではあって、いつも思い出すのは宇多田ヒカルの“誰かの願いが叶うころ”なんすよね。2004年にリリースされたあの曲の〈誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ〉ってあのシンプルな歌詞とメロは、「光と影(闇)」っていうテーマを一行でバシッと示してるわけで。やっぱすげえなあ、ヒッキー。そりゃ、“桜流し”も売れるわなあ。

でね、このテーマを2013年に押し広げる一曲が、アナログフィッシュが2012年にYouTubeで発表して、3月に出る新作『Newclear』に収録される“City of Symphony”だと思うんですよ。どっちかっていうと、その前に発表した“抱きしめて”の方が話題になってるけど、この曲で歌われる「レイヤー」っていうのは、『荒野 / On the Wild Side』収録の“HYBRID”で示した「光と影(闇)」の問題のその先を示していて、無数の光と影がレイヤーを織り成すこの社会の中で、そのひとつひとつを丁寧に紐解いて行くことで、きっとクリアな新しい視点を獲得することができるはずだっていう、そういう曲だと思うんですよね。だからねー、『Newclear』は相当楽しみなんだけど、とか言ってると2013年のベストもアナログフィッシュにしちゃいそうだから、今年こそ若手をベストにしたいな。きのこ帝国の新作はすでにめっちゃよかったけど、でももっと新顔も出てきてほしい。少しずつ活発になってきてる日本人の海外進出とかも気になるし、2013年もワクワクしながら音楽に接していけるといいなあ。

長文乱文失礼しました!
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by ashadeofshyness | 2013-01-29 00:10 | YEAR IN MUSIC

ALBUM OF THE YEAR 2012<OVERSEAS> 1-25

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1 SPIRITUALIZED / SWEET HEART SWEET LIGHT
2 GRIZZLY BEAR / SHIELDS
3 THE XX / COEXIST
4 ALT-J / AN AWESOME WAVE
5 LANA DEL REY / BORN TO DIE
6 BEACH HOUSE / BLOOM
7 DIRTY PROJECTORS / SWING LO MAGELLAN
8 FOUR TET / PINK
9 PASSION PIT / GOSSAMER
10 JAKE BUGG / JAKE BUGG
11 FALTYDL / HARDCOURAGE
12 TAME IMPALA / LONERISM
13 ANIMAL COLLECTIVE / CENTIPEDE HZ
14 HOT CHIP / IN OUR HEADS
15 CLOUD NOTHINGS / ATTACK ON MEMORY
16 ULTRAISTA / ULTRAISTA
17 FRANK OCEAN / CHANNEL ORANGE
18 VITALIC / RAVE AGE
19 MY BEST FIEND / IN GHOSTLIKE FADING
20 THE D.O.T. / AND THAT
21 POP ETC / POP ETC
22 GRIMES / VISIONS
23 THE VACCINES / COME OF AGE
24 THE SHINS / PORT OF MORROW
25 THE CRIBS / IN THE BELLY OF BRAZEN BULL
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by ashadeofshyness | 2013-01-28 23:46 | YEAR IN MUSIC

英米の主要音楽メディアのベスト・アルバムで振り返る2012年

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毎年恒例、UKとUSの主要メディアが年末に発表したベスト・アルバムを数値化して、トータルでのベストや、国ごとの傾向を探ろうという企画です。昨年まではUKがNME、Q、UNCUT、MOJO、USがRollingStone、SPIN、Billboard、Pitchforkだったのですが、今年はQがベスト50を順位をつけずに発表したので、代わりにThe Gurdianを入れてます。では、早速各メディアのベスト10を見ていきましょう!


NME(UK)

1 Tame Impala – Lonerism
2 Grimes – Visions
3 Frank Ocean - Channel Orange
4 Crystal Castles - (III)
5 ∆ (Alt-J) - An Awesome Wave
6 The Maccabees - Given to the Wild
7 Pond - Beard, Wives, Denim
8 The Cribs - In the Belly of the Brazen Bull
9 Jake Bugg - Jake Bugg
10 Jack White - Blunderbuss

UNCUT(UK)

1 Leonard Cohen - Old Ideas
2 Bob Dylan – Tempest
3 Jack White – Blunderbuss
4 Dr. John - Locked Down
5 Frank Ocean - Channel Orange
6 Bill Fay - Life Is People
7 Ty Segall & White Fence – Hair
8 Grizzly Bear – Shields
9 Neil Young and Crazy Horse - Psychedelic Pill
10 Bruce Springsteen - Wrecking Ball

MOJO(UK)

1 Jack White – Blunderbuss
2 Frank Ocean - Channel Orange
3 Bill Fay - Life Is People
4 Leonard Cohen - Old Ideas
5 Dexys - One Day I'm Going to Soar
6 The Black Keys - El Camino
7 Django Django - Django Django
8 Dr. John - Locked Down
9 Julia Holter – Ekstasis
10 Bob Dylan - Tempest

The Guardian(UK)

1 Frank Ocean - Channel Orange
2 Grimes – Visions
3 Jessie Ware – Devotion
4 Dirty Projectors - Swing Lo Magellan
5 Kendrick Lamar - good kid, m.A.A.d. city
6 Tame Impala – Lonerism
7 ∆ (Alt-J) - An Awesome Wave
8 The xx – Coexist
9 Hot Chip - In Our Heads
10 Bobby Womack - The Bravest Man in the Universe

RollingStone(US)

1 Bruce Springsteen - Wrecking Ball
2 Frank Ocean - Channel Orange
3 Jack White – Blunderbuss
4 Bob Dylan – Tempest
5 Fiona Apple - The Idler Wheel
6 Kendrick Lamar - good kid, m.A.A.d. city
7 Edward Sharpe & the Magnetic Zeros – Here
8 Green Day - ¡Uno!
9 Japandroids - Celebration Rock
10 Neil Young and Crazy Horse - Psychedelic Pill

SPIN(US)

1 Frank Ocean - Channel Orange
2 Kendrick Lamar - good kid, m.A.A.d. city
3 Japandroids - Celebration Rock
4 DJ Rashad - Teklife Vol. 1: Welcome To The Chi
5 Miguel - Kaleidoscope Dream
6 Bat For Lashes - The Haunted Man
7 Swans - The Seer
8 Killer Mike - R.A.P. Music
9 Ty Segall – Twins
10 Santigold - Master of My Make-Believe

Billboard(US)

1 Frank Ocean - Channel Orange
2 Kendrick Lamar - good kid, m.A.A.d. city
3 Miguel - Kaleidoscope Dream
4 Jessie Ware – Devotion
5 Taylor Swift – Red
6 Beach House – Bloom
7 Bruce Springsteen - Wrecking Ball
8 Cloud Nothings – Attack on Memory
9 Cat Power – Sun
10 ∆ (Alt-J) - An Awesome Wave

Pitchfork(US)

1 Kendrick Lamar - good kid, m.A.A.d. city
2 Frank Ocean - Channel Orange
3 Fiona Apple - The Idler Wheel
4 Tame Impala – Lonerism
5 Swans - The Seer
6 Grimes – Visions
7 Beach House – Bloom
8 Chromatics - Kill for Love
9 Death Grips - The Money Store
10 Grizzly Bear - Shields


そして、各メディアのベスト10に1位10点~10位1点で点数をつけた総合ランキングがこちら!*( )の中はランクインしている媒体数

1 FRANK OCEAN 71(8)
2 KENDRICK LAMAR 39(5)
3 JACK WHITE 27(4)
4 GRIMES 23(3)
5 TAME IMPALA 22(3)
6 BOB DYLAN 17(3)
  LEONARD COHEN 17(2)
8 BRUCE SPRINGSTEEN 15(3)
  JESSIE WARE 15(2)
10 FIONA APPLE 14(2)
  MIGUEL 14(2)

というわけで、2012年はFromオッドフューチャー、フランク・オーシャンの圧勝!唯一すべてのメディアでランクインを果たし、ナショナルチャートでもUS・UK共に2位を獲得、グラミーでは主要3部門含む6部門にノミネートと、完全に昨年の顔でした。以下の顔ぶれを見ると、ケンドリック・ラマーやブルース・スプリングスティーンが本国USで圧倒的に支持されているのに対し、ジャック・ホワイトはUKでの支持の方が高かったりするのが面白いですね。米高英低の流れはより強まって、イギリスからランクインしたのはエイミー・ワインハウス~アデルの流れを汲んだデーヴァ、ジェシー・ウェアのみ。また、バンドはオーストラリアからの異端児テイム・インパラのみで、ベテランの再評価も目立つあたりは、バンドに元気がないと言われ、山下達郎やユーミンが再評価された日本とも状況的に近いと言ってもいいのかも。

まあ、なんにしろ、インディ・メディアからも、権威的な賞レースからも同等の評価を獲得し、セールスもしっかりついてきてるフランク・オーシャンのような存在は、2012年の日本にはいなかったように思います。まあ、アイコンと言う意味で近かったのは、星野源ってことになるのかな。あとは、年明けに渋公を成功させた七尾旅人か。でも、リアルにフランク・オーシャンに近いのは、やっぱケンヒライだよな…ということで、おしまい。



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by ashadeofshyness | 2013-01-26 23:59 | YEAR IN MUSIC

PRIVATE SOUNDTRACK 2012

くるり / everybody feels the same
your gold,my pink / Girls & Boys (and Ladies & Gentlemen)
シャムキャッツ / なんだかやれそう
THE MIRRAZ / 僕らは
sleepy.ab / アンドロメダ
きのこ帝国 / WHIRLPOOL
中村一義 / ウソを暴け!
踊ってばかりの国 / セシウム
ミラーマン / bamneng
アーバンダンス / 王国
アナログフィッシュ feat.やけのはら / City Of Symphony
アナログフィッシュ / 抱きしめて
EVISBEATS / いい時間
DACOTA SPEAKER. / owari
BLUR / Under The Westway














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by ashadeofshyness | 2013-01-16 00:24 | YEAR IN MUSIC

ALBUM OF THE YEAR 2012<DOMESTIC> 1-10

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10 赤い公園 / ランドリーで漂白を
群雄割拠のガールズバンドの中にあって、アタマ一つ抜けて際立っていた4人。
津野さんはめちゃめちゃ作曲能力が高いと思うので、早期の復活に期待してます。

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9 The SALOVERS / 珍文完聞 -Chin Bung Kan Bung-
まだまだこれからだけど、才能の片鱗は確かに感じさせたメジャー1st。
田中茉裕さんとのデュエットはよかったなあ。

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8 曽我部恵一BAND / 曽我部恵一BAND
夢を乗せた魔法のバスは、ギュウギュウ詰めの満員電車に。
改めて現実の社会と向き合った、渾身のセルフタイトル作。

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7 Turntable Films / Yellow Yesterday
セカンドロイヤルの10周年イヤーを飾った、洋楽的邦楽の最先端。7人編成でのライブに、年末には初の日本語詞曲も発表と、もっともっと行けそう。

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6 Qomolangma Tomato / カジツ
「オルタナティブなギターロック」がかつての勢いを失っている今、一人気を吐いたのがチョモだった。震災と原発事故以降の重苦しいムードを反映しつつも、あくまでフレッシュに鳴らした傑作。

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5 トクマルシューゴ / In Focus?
誰もがこっそり期待していた「RUM HEE」以降のポップでリズミカルなトクマルがここに。年末のSHIBUYA AX公演ではライブバンドとしても過去最高の充実ぶり。

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4 People In The Box / Ave Materia
“八月”のラストのリフレインに「?」を浮かべたら、もうあなたはピープルの虜。カフカを信奉する日本ギターロック界の問題児は、「社会正義」を掲げて今日も悪だくみ。

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3 cero / My Lost City
2009年のダーティー・プロジェクターズ『Bitte Orca』的な一枚。
つまりは、満場一致で2012年のインディロックを代表する名盤ということ。

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2 きのこ帝国 / 渦になる
青くて、フラジャイルで、ポップで、美しくて、暴力的で…とにかく、そのバランスが秀逸。
凡百のシューゲイズバンドとは比べ物にならない、間違いなく本物。

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1 くるり / 坩堝の電圧
かつて自らに投げかけた「HOW TO GO?」という問いが、意味を変えて再び投げかけられた2012年。初めて過去を振り返りながら、それでも岸田繁は「進め」と歌った。
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by ashadeofshyness | 2013-01-15 00:21 | YEAR IN MUSIC

ALBUM OF THE YEAR 2012<DOMESTIC> 11-20

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20 カメラ=万年筆 / coup d’ Etat
フリッパーズやクチロロの系譜に連なるような、音大卒の確信犯的2人組。
鈴木慶一や野宮真貴も巻き込んで、編集感覚溢れる現代のポップスを作り上げた。

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19 your gold,my pink / TEENAGE RIOT
MUSIC FOR GIRLS & BOYS TANGLED UP IN BLUE.
“Girls & Boys (and Ladies & Gentlemen)”は今年を代表するアンセム。

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18 Ryo Hamamoto & The Wetland / Ryo Hamamoto & The Wetland
モールスのギタリストとしても知られるシンガーソングライターが、渡部牧人(PADOKの新作もよかった)らを迎えて制作した初のバンド作。バーナード・バトラーやジェイムス・イハと並ぶ、現代のニール・ヤングの一人だと思う。

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17 田我流 / B級映画のように2
海外で言うところのフランク・オーシャン的な、やべ~勢いですげー盛り上がった今年の顔役。SIMI LABをはじめとした客演陣の中では、やっぱ石田さんがかっけえなあ。

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16 ハイスイノナサ / 動物の身体
高いプレイヤビリティでロックと現代音楽とクラブミュージックの融合をひたすら推し進める姿は早くも孤高の領域。ネストで行われた初のワンマンは、2012年のベストライブのひとつ。

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15 OGRE YOU ASSHOLE / 100年後
「USインディ直系」も「ポストゆら帝」も置き去りに、バンドは誰も追いつけない彼岸の彼方へ。マヤ暦で揺れた2012年、『KID A』のその先にある「終末感」がここに。

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14 andymori / 光
多くの表現者が「光と闇」と向き合った2012年に、そのワンテーマで作品を作り上げた瞬発力はさすが。でも、勝負作はきっとこの次。“パーティーは終わった”は果たして音源化されるのか?

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13 Llama / インデペンデンス
京都の異才音楽集団が4年ぶりの新作で掲げた独立宣言。ウリチパン郡とROVO(もしくはボアダムス)が融合したかのような、スピリチュアルなポップスの傑作。

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12 シャムキャッツ / たからじま
2012年に届けられた青春狂騒曲集。
「そっちはどうだい うまくやってるかい?」「なんだかやれそう!」

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11 Klan Aileen / Astroride
中心人物の松山亮が8トラックのMTRと3本のマイクで作り上げたベッドルーム・サイケポップ。NMEをはじめ、世界中のメディアに絶賛されたテイム・インパラ『Lonerism』の双子のような作品。
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by ashadeofshyness | 2013-01-10 00:09 | YEAR IN MUSIC