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ALBUM OF THE YEAR 2010<DOMESTIC>1 andymori / ファンファーレと熱狂 2 世武裕子 / リリー 3 the brixton academy / Vivid 4 長谷川健一 / 震える牙、震える水 5 トクマルシューゴ / Port Entropy 6 QUATTRO / Where is the coconuts...Ha? 7 the HANGOVERS / the portable terminus 8 オワリカラ / ドアたち 9 People In The Box / Family Record 10 VELTPUNCH / BLACK ALBUM 11 あふりらんぽ / WE ARE UCHU NO KO 12 くるり / 言葉にならない、笑顔を見せてくれよ 13 やけのはら / THIS NIGHT IS STILL YOUNG 14 THE BAWDIES / THERE'S NO TURNING BACK 15 七尾旅人 / billion voices 16 clammbon / 2010 17 THE MIRRAZ / TOP OF THE FUCK'N WORLD 18 イルリメ / 360°SOUND 19 THE SUZAN / GOLDEN WEEK FOR THE POCO POCO BEAT 20 秀吉 / むだい 21 OGRE YOU ASSHOLE / 浮かれている人 22 太平洋不知火楽団 / 太平洋不知火楽団 23 e-sound speaker / 存在の詩 24 OKAMOTO'S / 10’S 25 SuiseiNoboAz / SuiseiNoboAz 26 MO'SOME TONEBENDER / STRUGGLE 27 HiGE / サンシャイン 28 ASIAN KUNG-FU GENERATION / マジックディスク 29 Spangle Call Lilli Line / VIEW 30 相対性理論 / シンクロニシティーン 31 キセル / 凪 32 the telephones / We Love Telephones!!! 33 Turntable Films / Parables of Fe-Fum 34 サニーデイ・サービス / 本日は晴天なり 35 moools / Weather Sketch Modifid 36 4 bonjour's parties / okapi horn 37 踊ってばかりの国 / グッバイ、ガールフレンド 38 Predawn / 手のなかの鳥 39 VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / PRINCIPLE 40 アナログフィッシュ / Life Goes On 41 bloodthirsty butchers / NO TITLE 無題 42 ハイスイノナサ / 想像と都市の子供 43 カジヒデキとリディムサウンター / TEENS FILM 44 あるぱちかぶと / ◎≠ 45 オストアンデル / ostooandell 46 Dorian / Melodies Memories 47 蔡忠浩 / たまもの from ぬばたま 48 LILLIES & REMAINS / MERU 49 MOROHA / MOROHA 50 THE SALOVERS / C’mon Dresden 次点 凛として時雨 / still a Sigure virgin? 次点 毛皮のマリーズ / 毛皮のマリーズ 次点 サカナクション / kikUUiki 次点 SEBASTIAN X / 僕らのファンタジー 次点 HOTEL MEXICO / His Jewelled Letter Box ベスト・アルバムは先日CDショップ大賞にも選ばれたandymoriの『ファンファーレと熱狂』。神聖かまってちゃんや世界の終わりといった極端な表現が話題を呼ぶ中、むしろ一見普通なものの特別さこそが大切に感じらた2010年、リバティーンズ譲りのパンキッシュな演奏とフォーキーな甘いメロディに革新性こそないものの、その言葉は相変わらず瑞々しく、プロダクションが格段に向上した本作で、バンドは第一期の頂点を確かに刻んだ。新作『革命』も楽しみ。 ソロ・アーティストでは見事復活を果たした七尾旅人を筆頭に、やけのはらとDorianの3人が一年を通して話題を提供したが、アカデミックな才女というイメージから、ポップ・フィールドへと解き放たれた世武さんの『リリー』を、その可能性も含めて評価したい。ハセケンさんの誠実な作品と、トクマルくんの一つの到達点ともいうべき作品も素晴らしかった。 00年代序盤のロックンロール~ポストパンク・リヴァイヴァルの流れを受けた洋楽志向のバンドでは、TBAとQUATTROが傑作を発表し、the telephonesも先駆者の意地が感じられる力作を発表、またTurntable Filmsのような新顔も話題を呼ぶなど、確かな成果を残した一年となった。とはいえ、評論の土壌において彼らのようなバンドは「洋楽のマネ」と軽視される傾向が少なからず感じられるので(もちろん、シーンの中ではしっかり評価されてはいるのだが)、そのクオリティの高さをしっかり評価していきたい。『FREE THROW』のコンピ発売、「kings」の復活に加え、早すぎたリヴァイヴァリスト?GREAT ADVENTUREの再始動と、2011年もトピックは豊富。一方、驚くべき形で海外デビューを飾ったTHE SUZANや、日本にいながらピッチフォークなどで取り上げられたHOTEL MEXICOなど、海外の目が徐々に日本に向きつつあるのも間違いなさそう。 THE BAWDIES、毛皮のマリーズ、OKAMOTO’Sを筆頭に、近年ジワジワと盛り上がりを見せていたロックンロール・バンドが目に見える形で結果を残した一年だったことも間違いない。ハンガーズの新作も良かったしね。これは00年代後半におけるライヴ重視の流れを受けつつ、エモ~ポストロックの流れで複雑化したロックの反動ともいうべきシンプリシティへの回帰であるように感じられた。凛として時雨がチャートで一位を獲得したこと、People In The Boxが音楽的なスタイルを超えた作品を完成させたことは、時代が転換点を迎えたことの象徴のよう。 東京のオルタナ・シーンではオワリカラを中心に、ボアズ、セバスチャン、太平洋らが参加した『TOKYO NEW WAVE 2010』が話題に。ライヴハウス・シーンは大いに盛り上がったが、今後はメジャーへの道を進むもの、インディペンデントで活動を続けるもの、それぞれの道を進むことになるのだろう。ちなみに、andymoriはこことの繋がりも深いんだよね。 くるり、クラムボン、モーサムといったバンドもそれぞれのペースで着実な成果を残し、その一つ下の世代であるアジカンも改めて存在感を発揮。そして、USオルタナと日本の初期エモ・シーンからの影響という背景を共有し、またその抜群のソングライティング・センスにおいてもアジカンと双璧をなす、VELTPUNCHの新作も相変わらず素晴らしかった。 あふりらんぽとミドリの解散、踊ってばかりの国やモーモールルギャバンの躍進に見る関西シーンの世代交代や、同じく関西のウリチパン郡とTHE BEACHESという独自のエキゾチシズムを日本人の表現として昇華させた素晴らしい2バンドが同時期に活動休止を発表したことも印象的だった。それぞれ、08年と09年のベストだったんだけどなあ…。いやしかし、2011年は年明けからすでに素晴らしい作品が続々とリリースされています。気づけば、これからの日本の音楽シーンを背負って立つ役者も揃ってきた気がする。2010年代も2年目、今年は何が起こるでしょう?
by ashadeofshyness
| 2011-01-22 12:35
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